バトル・アクション 漫画紹介

高橋慶太郎デビュー作『Ordinary±』は一度読むべし。

投稿日:2017年6月7日 更新日:

今回紹介していくのは高橋慶太郎先生のデビュー作『Ordinary±(オーディナリー プラスマイナス)』というガンアクション漫画です。

 

高橋慶太郎と言えば『ヨルムンガンド』『デストロ246』が有名ですが、この作品は『デストロ246』の主要キャラである的場伊万里にスポットを当てた単巻完結になっています。

 

そして、デビュー作だからか分かりませんが、設定に関してはかなり雑です。私の場合は上記の2作品とも読んだことがあったのですんなり入ってきましたが、正直これから読むと「分からねえええ」ってなるかもしれないです。

 

でも、漫画としてはかなり面白い作品なんですよ。『ヨルムンガンド』や『デストロ246』とは違った雰囲気の作品で絵柄も違うんですけど、これはこれで面白いなと思える作品です。

 

なので、今回は『Ordinary±』から入る人でも理解しやすいように背景解説も交えつつ魅力を紹介していこうと思います。それでは行きます!

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あらすじ〜殺人機械の憂い、そして芽生える新たな感情〜

一見普通の高校生に見える的場伊万里は、実は闇の世界で暗躍する暗殺者であった。

自らを道具であると思っており、仕事以外のことにはあまり興味を示さない。無口で低身長のため、学校ではいじめにあっているが心の中には”普通の学生”に憧れている自分もいる。

次第に揺れだす感情、殺人機械の憂いがまさに今描かれる。

すごくシンプルに設定を説明するとこんな感じです。ジャンルはガンアクションと書きましたが、他の作品と比べると銃撃戦の描写は少なく、心情描写が多いです。

 

暗殺者としてのみ存在価値を見出していた的場伊万里の葛藤と成長が1冊を通して描かれています。

 

とは言ってもイメージの1枚も無しになかなか人物像はつかめないと思うのでまずは軽く人物紹介をしていきます。

 

人物紹介

的場伊万里


本作の主人公。文部省教育施設特査のヒットマン。16歳で小柄であるため、学校ではいじめにあっている。戦いの場では冷酷な強さを発揮するが人間らしさを持っており、普通の人に憧れを抱いている。

 

美濃芳野


本作のヒロイン(?)。闇医者であり、伊万里の数少ない友達。喫煙者であり、関西弁を使う。伊万里を闇の世界から普通の世界に連れ戻そうと頑張っている。ちなみにlifeさんの推しキャラである。可愛いの極みである。

 

この他に伊万里の雇い主・仙崎や色々な犯罪組織が登場します。主要キャラは伊万里と芳野の2人で関係性が濃密に描かれています。

 

少し百合を匂わせるような描写がありますが、それは作者の趣味なので我慢しましょう。(デストロなどに比べると大したことないです

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Ordinary±の面白さとは!?

伊万里の心情の変化が面白い!!

まず始めに言いたいのはこれ。ジャンルはガンアクションですが、メインテーマは暗殺者として育てられた伊万里の人間らしさですので、心情描写は非常に面白いです。

 

闇医者であり数少ない友達である芳野と関わる中で次第に変わっていく気持ち。そして学校でのいじめに対し、対処の仕方が分からない自分、周りでは楽しそうに昼休みを過ごしている生徒たち。

 

自分もあの輪の中に入りたいと、普通の人間として生きていきたいと思うようになっていきます。その過程、というか心情の動きが本当に面白いです。

 

ヨルムンガンドやデストロ246ではガンアクションが大半だったので、こういうキャラに焦点を当てた感じは凄く良かったです。

 

私がとても良いなと思ったのは芳野の言葉。
殺しに囚われている伊万里を必死に普通の世界に連れ戻そうとしています。ヨルムンやデストロではイマイチ分からなかった2人の関係性が見えてきます。

 

私としても、殺し屋ではなく普通の女子高生になった伊万里は見てみたいです。優しい心があるんだから普通に生きて欲しい。

 

ガンアクションの描写は相変わらず上手い

これは本当に上手いと思います。高橋慶太郎先生の絵はかなり独特なので賛否両論あると思うんですよ。私も正直、アクションシーン以外はあまり好きではないです。

 

でも、アクションシーンは本当にすばらしいんですよ。もうコマが動いて見えます。大迫力の銃撃戦がまるで目前で行われているのではないかというレベル。
女の子たちはカッコ良すぎるし、もうこれは最高。

 

高橋慶太郎先生の作品を読んでみたいけど、ヨルムンとかデストロは巻数が…って人はアクションシーンを味わってみるという意味では本作が非常にオススメ。

 

目を駆使した感情描写が凄い!!

これは注目しないとイマイチ気づかないところだと思いますが、注意して読むと「なるほどなあ」となります。

 

どういうことかと言えば、高橋慶太郎先生は”視線”を使って感情を表すのが得意なんです。作中で登場するキャラはその心情によって視線が変わります。
また、目つきも戦闘の時やオフの時で違います。

 

とにかく、目の使い方が本当に面白いんですよ。とは言っても、読んでる人からすれば「文字だけじゃ伝わらねえよ」と思うかもしれないので、今回は1シーンを使って説明します。見て欲しいのはこのコマ。


髪だけ見えているのが主人公・伊万里で、話している相手は敵対する殺し屋である弥生です。2人はこの時初対面ですが、お互いに殺し屋であるため、感付きます。ただ、表面上は仲良しを装います。そして、別れた瞬間の場面がこちら。


怖すぎる。ヤバイだろ。これは。完全に殺し屋の目つきに変わっています。こんなやついじめたら死亡不可避です。

 

と、こんな感じでordinary±では目を使った表現が多く出てきます。このシーンは1番分かりやすい場面なんですけど、作中では微妙な心情の変化まで細かな目配りで表現されていて「流石だなあ」となります。(もうこの域までいったら漫画を芸術として鑑賞していますね

 

まとめ

はい!今回は高橋慶太郎先生のデビュー作『Ordinary±』の紹介をしましたが、これは本当に一度は読むべきだと思います。

 

特にヨルムンガンドやデストロ246が好きならこれも是非読んで欲しい。あまり評価されることはない作品ですが、デビュー作でこれはかなり凄いと思います。

 

個人的には伊万里と芳野の関係はもっと深く知りたかったので面白かったです。それに芳野推しの私としてはそれだけで読む価値がありました(真顔

 

高橋慶太郎ファンも初めて高橋慶太郎作品を手に取る人にもお勧めできる作品です。では!!

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