今回はいつもとは少し違い、漫画初級者向けにオススメのマイナー漫画を紹介していこうと思います。
選定の基準についてはこんな感じです。
- 個人的に有名ではないと思う作品
- だけど、実は本当に面白いという作品
また、今回はそこまで漫画に詳しくない方向けに1つ1つの紹介は軽くなってしまうので、しっかりした漫画オタク向けの記事が読みたい方はこちらをどうぞ!
SF・ファンタジー系
ヒトヒトリフタリ/高橋ツトム (全8巻)

スカイハイの作者が描く守護霊と総理大臣のお話。
霊体とかについて詳しく描かれているので、そういう話が好きな人は多分大好きです。
そして、とにかく総理大臣がカッコ良すぎるんです。
本当に最終巻につれ話は熱くなり、最後は誰でも涙すると思うので感動したい人は是非!
SFなはずなのに東日本大地震をテーマにしちゃったりとハチャメチャ設定なのに圧倒的リアルが漂う作品です。
刻刻/堀尾省太 (全8巻)

圧倒的天才・堀尾省太が描く超リアルSFです。
時を止める術「止界術」をテーマにした漫画で、完成度は飛び抜けています。
全8巻完結ですが、まるで大長編作品を読んだあとの読了感に襲われます。
SF好きでこの作品を読んでいないのは、もったないです。
セキセイインコ/和久井健 (全5巻)

一言では説明できないくらい壮大すぎる物語。
記憶・不死がテーマのファンタジーです。
終わり方が打ち切りに近く、かなり不評のこの作品ですが、私はそれでも読む価値があると思います。
私はこの作品に漫画の新たな可能性を見ることができたので、是非読んでみてほしいです。
本当に物凄い作品ですよ。
デストロイ アンド レボリューション/森恒二 (全9巻)

誰しも一度は思ったことがあるであろう「もし、世界を征服できる力を持ったらどうするか」が描かれています。
スピード感もあり、全9巻完結ですので読みやすい作品かと思います。
果たして、主人公は世界を壊すのか、それとも…。
答えは漫画で描かれているので是非読んでみてください。
向ヒ兎堂日記/鷹野久 (全7巻)

妖怪がテーマの作品で作風的には夏目友人帳なんかと似ています。
少年漫画ではなく、ほっこりできる系のファンタジーです。
妖怪特有のコミカルなネタなどもありつつ、シリアスな部分もあり面白いです。
全7巻と読みやすい作品かと思うので是非読んでみてください。
妖怪系が好きならすごく楽しめると思います!
説得ゲーム/戸田誠二 (全1巻)

近未来の科学の発展とそれに伴う人の倫理観を描いた漫画。
どの話も人間らしさがあって凄く感動できます。
web漫画家なんて…となめていましたが、本当に面白かったです。
1巻完結の漫画をおすすめするとしたら、間違いなく挙げる名作です。
ほのぼの・ラブコメ系
ミザントロープな彼女/厘のミキ (現在3巻)

人間嫌いな少女とイケメンストーカーを描いたお話です。
普通のラブコメのようでありながらも、厘のミキ先生特有の毒がぶち込まれています。
青年誌での連載なので、男性にも読みやすいラブコメ漫画となっています。
絵もとても現代らしく少女漫画に抵抗ある人も読みやすい作品かなと思います。
ちなみに私自身、ラブコメ・恋愛漫画は苦手ですが、この作品は笑いながら楽しめました。
伝説の勇者の婚活/中村尚儁 (現在3巻)

魔王を倒した勇者が恋愛に苦戦する物語。
恋愛、ギャグ、ほのぼの、そして感動と本当に多くの要素が詰まった作品です。
とにかく恋愛に疎い勇者の恋愛模様が面白すぎて笑えます。
最初の方はただのギャグかと思いましたが、時々感動するようなシーンもあったりなどして良い意味で裏切られた作品です。
RPGを違う視点で描いた作品のようでRPG好きの私としては「勇者の日常」みたいな感じで楽しめた作品です。
ウチの使い魔がすみません/櫓刃鉄火 (現在2巻)

これぞまさに発想の勝利。
悪魔大好きおじさんとかわいい悪魔少女の魔界物語です。
もはや設定だけで面白すぎる作品ですが、絵もきれいで読みやすいです。
疲れたときの息抜きとして読むにはピッタリの作品です。
千早さんはそのままでいい/くずしろ (現在2巻)

私が今1番注目しているラブコメ漫画です。
ダイエット奮闘ラブコメなのですが、本当に面白い。
基本4コマで時々普通のコマ割りも挟んでくるというスタイルなのですが、普通のコマ割りのときの女の子たちが可愛すぎて萌え死にます。
しかも可愛いだけじゃなく男性読者のご褒美となるような描写もあるし、とりあえず控えめに言って、絵に関しては最高なので男性の方は目の保養に買っておきましょう。
内容もほのぼのギャグで、時々キュンとするシーンがあり面白いです。
ちなみに私は4コマ漫画が苦手なんですけどこの作品はスラスラ読めました。
神様は生きるのがつらい/豊田悠 (全3巻)
神様と人間の少女の恋愛を描いた作品です。
少女漫画なんですけど男の私でも楽しめました。
ストーリーはどこかで見たことある気がしますが、これはこれで面白かったです。
多分、「神様はじめました」が好きな人は好きだと思います(言ってしまった
少年漫画では読めない少女漫画らしい展開だなとも思ったので、これから少女漫画に挑戦したい方にはおすすめの作品です。
ミステリー・サスペンス系
ウツボラ/中村明日美子 (全2巻)

全2巻完結の漫画でありながら本当に完成度の高いミステリーです。
そして、一番のおすすめポイントは「人によって物語の捉え方が違う」ということです。
クライマックスの捉え方が人によって違うというすごく珍しいタイプの漫画です。
全3巻完結の漫画の中では間違いなく最高峰。
作者自体はとても有名な方なのにあまり有名ではないのは本当に不思議です。
シリアスなミステリーが読みたい方におすすめです。
Waltz/伊坂幸太郎・大須賀めぐみ (全6巻)

殺し屋の少年を生き様を描いた物語。
全6巻完結で非常に綺麗にまとめらている作品です。
少しグロい表現はありますがそれを気にしない方ならすごく楽しめる作品かと思います。
ストーリーに関して言っても、絵に関しても言っても本当に素晴らしい。
そして、主人公が殺し屋ということで当然のように倫理的な問題も絡めてくるのですが、それも一種の「答え」のように感じる作品です。
憂国のモリアーティ/三好 輝 (現在3巻)
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ここ最近、1番注目しているミステリーです。
タイトルから分かるかと思いますが、原案はあのコナン・ドイルです。
本当にストーリー、絵ともにしっかりしていて安定感があります。
無駄の無いコマ使いで、スラスラと読める作品なのでおすすめです。
1話を読んだ時から「なんだ、これ。クッソおもろいわ!!」と思った作品です。
おそらく少ししたらかなり有名になる作品かと思いますので、今のうちに要チェックです。
ホラー系
恐之本/高港基資 (現在10巻)

私が最近1番怖かったホラーです。
まさに和風ホラーの王道と言えるような絵柄、ストーリーで雰囲気は「ほん怖」に近いです。
1話1話完結するショートホラーのような感じですが、かなりグロい描写もありますのでご注意下さい。
この作品に関しては本当に百聞は一見に如かずですので是非一度手に取ってみて下さい。
地獄の教頭/大沼良太 (現在4巻)

52歳の教頭が法を無視して学校の秩序を守るお話。
ホラー系として挙げましたが、ハードボイルドな作品です。
ただ、ストーリーのオチとかはかなり怖いのでホラーとも言える作品です。
どの話もしっかりとオチがあり面白いです(怖いですけど
教頭にスポットを当てた非常に珍しい作品ですが、内容は本当に面白いです。
ちなみに今だと全話無料で読むことが出来ます。
ジャンル分け不可能系
人間失格/古屋兎丸 (全3巻)

鬼才✕鬼才という圧倒的良作。
本当に原作がを壊していない作品で、漫画だけを見ても相当の作品です。
過去の名作を再現する時に一番難しいのが、社会環境の変化により主人公への共感が出来ないということです。
この作品はその壁を超えてきたなと感じました。
人間失格を現代風にアレンジしつつ原作を壊していないです。
原作を読んだことのある人もない人も是非読んで下さい。
他では味わえない感覚も味わえる至高の作品なので。
ウルトラヘヴン/小池桂一 (現在3巻)
次は「ウルトラヘヴン」です。
これ1番おすすめしたいです。本当にやばい。
私はこの漫画で初めて「漫画で酔う」という経験をしました。読むドラッグと噂されている作品ですが本当に危険です。
絵でここまで精神世界を表現できるのかと驚いた作品です。これほど絵で感動した漫画は無いですね。漫画の新たな可能性を感じる作品です。
精神世界を表すことに挑戦した漫画をこれまで読んだことはいっぱいありますが、これほどまでに精神世界の描写をした作品はないと断言できます。
そしてAmazonでも漫画史上の傑作と言われているように他の漫画とは一線を画す作品です。
私もこの作品は他の漫画とは全く違うと思います。
ぶっとんだ漫画を読みたい方におすすめです。
漫画好きで読んだことのない人には是非読んで頂きたい。
虹ヶ原ホログラフ/浅野いにお (全1巻)
次は「虹ヶ原ホログラフ」です。
すみません、あらすじ意味分からないですよね。これ説明出来ないんですよ。笑
理由は読んでもらえれば分かると思います。
とても面白いんですけど、私がこれまで読んできた作品の中で1番難解な漫画です。
私も1回では理解出来なかった。
1巻完結ですが本当に情報量が多く浅野いにお先生の全力が出されたような作品ですね。
読了後は本当に1本の映画を観た時以上の感覚です。
なので、ネット上でも様々な考察記事が書かれている作品でもあります。読んだ後に考察記事と自分の考えを比べてみるのも面白いかもしれないですね。
漫画の新たな可能性を感じる漫画です。
漫画好きで読んだことのない方は是非読んで頂きたい。
朝がまたくるから/羅川真里茂 (全1巻)
次は「朝がまたくるから」です。
様々な罪をテーマにした漫画です。
表紙の絵から敬遠することも多いのかと感じますが、内容は本当に素晴らしい。
読み切りの短編集なのですがどの話もとても漫画で表現するには難しすぎる話。
そんな話を読者に違和感を与えることなく書き上げています。
どの話も胸を打つものばかりで何回も読みたくなります。
これは漫画史に残る名作ですね。
内容が重いので知る人ぞ知るとなっていますが、是非知らない人は読んで頂きたい。
もう流石としか言いようがないです。
悲しくて切ない物語を読みたい方には是非おすすめです。
症年症女/西尾維新、暁月あきら (現在2巻)
この作品、本当に頭がおかしいです。
初めて読んだ時は、久しぶりにここまでぶっ飛んでる漫画を読んだなと思いました。
まず普通の人なら主人公に共感は出来ないはずです。そのおかげで全く先の読めないストーリーになっているんですけどね。
不道徳の極みのような作品ですが、やはりこの二人のタッグは最強すぎるなと改めて感じた作品です。
最後に
はい、今回は私がおすすめするマイナー漫画をまとめてみたのですが如何でしたでしょうか。
こちらのまとめは新しく面白いマイナー漫画を見つけ次第追加していきますのでたまに読みに来てくださると嬉しいです。
それでは、今回はここで終わりますが他にもまとめ記事などを書いていますのでもしよろしければご覧になっていって下さい。
最後までお付き合いして頂きありがとうございました。