これが押見修造の心理描写「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」が素晴らしい。

はい、こんにちは。lifeです。

今回は先日ほしい物リストから頂きました「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」を読み終わりましたので感想を書いていこうと思います。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

この作品なんですけどまず最初に言っちゃうと半端なく良かった。Amazonでも96人評価して4.7とすごく評価の良い作品なんですけど、期待を裏切りませんでした。

ではでは、何が良かったのか詳しく書いていきますね。

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あらすじと作品紹介

はい、まずは知らない方も多いかと思われますのであらすじと作品紹介からしていきますね。

知っている方はここは飛ばして頂いても構いません。

 

あと作品紹介についても少しマニアックなこと書いているので飛ばしてくれて構わないです。笑

 

あらすじ

「…です…します…します…おおしまです、おおしま・しのです…よろしくおねがいします…」

うまく話せない病気に悩む少女「大島志乃」は明日の入学式に備え自室で自己紹介の練習をしていた。

「だいじょうぶ…だいじょうぶ…」

そして迎える入学式。

「…..みさなん素晴らしい高校生活を!」

式は終わり志乃ちゃんはクラスに戻る。

「というわけでじゃあ早速だけど自己紹介を」

いよいよやってきてしまった自己紹介。

他の人が自己紹介をしていきどんどん順番が迫ってくることからの緊張により志乃ちゃんはお腹が痛くなる。

そしてついに来た志乃ちゃんの自己紹介。

声に出そうとするが苗字が言えない。

その姿を見てクラスメイトは大爆笑。

こうして始まった志乃ちゃんの高校生活は果たしてどうなってしまうのか。

 

作品紹介

ジャンル:  ハートフル

作者:  押見修造

連載誌:  ぽこぽこ

 

今作は吃音症という病気を題材とした漫画です。とても心に響くものがあり、何より作者の押見修造先生自身の経験が下敷きになっているというのがとても響く。

 

あとがきにて語られているのですが、作者の押見修造先生自身が吃音症らしく喋ることに不自由を感じていたらしいです。

吃音症というのは上手く喋ることの出来ない病気であり、連発型と難発型があるそうです。

 

連発型というのは「ぼぼぼぼぼくは、おおおおおにぎりが…」みたいな感じで最初の音が連続してしまう症状らしく、難発型というのはとにかく最初の音が出ないらしく「…..っ…..」と言葉につまってしまう症状らしいです。

 

押見修造先生は後者であったらしく自己紹介の時が一番な恐怖だったらしいです。

そして、そんな予備知識を入れつつ物語を読むととても胸が苦しかったですね。

 

押見修造先生は「惡の華」や「ぼくは麻理のなか」などで有名な漫画家先生ですがこの作品はウェブマガジンであるぽこぽこで連載されていたようです。

スーパーバイザーがあの古屋兎丸先生であり肖像画サービスなんかもやっていて無料漫画が数多く連載されているので本当におすすめです。

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実際に読んでみた感想

はい、あらすじと作品紹介が長くなってしまいましたがいよいよ実際に読んでみた感想を書いていきたいと思います。

今回は何点かの項目に分けて感想を書いていこうと思います。

 

心理描写がえげつない

まずは心理描写がえげつないくらい素晴らしいことですね。これ半端じゃないです。

私が読んでいてまず思ったのは他の人が自己紹介している時の志乃ちゃんの描写。

 

他の人のセリフが吹き出しとして描かれているわけなのですが、文字がアップされていて完全には読めないんです。

つまりこの描写は志乃ちゃんからすると緊張により他の人の自己紹介を聞くことが出来ないことを表しているわけなんです。

 

私は色々な漫画を読んできましたがこの表現は初めて見たかもしれません。(いっぱい読んできたので過去に1回くらいはあったかもしれません)

その他の心理描写も痛いくらい伝わってきて胸が苦しかったです。

 

ハッピーエンドで安心した

次にハッピーエンドで安心したということですね。正直、途中はどんどん状況が悪くなってしまいかつ作者が押見修造先生ということでもしかしてバッドエンドかな…と不安に思いながら読んでいたのですがハッピーエンドでとても安心しました。

 

最後はとても良かったです。1巻完結ということでここでもう志乃ちゃんともお別れになっちゃうのかという切なさを感じながらも志乃ちゃんの未来はとても明るかったのでいい気持ちで読了することが出来ました。

 

この設定で後味の悪いラストだったらもう何日か立ち直れないくらいショックを受けますからね。笑

 

聞こえてないが聞こえている

次にこれなんですけど矛盾していているようで矛盾していないです。

確かに志乃ちゃんは吃音症で上手く喋ることが出来ず相手に伝わらないことがありますが、読んでいる私にもそして作中の友達にもしっかり思いは伝わっていました。

 

これは押見修造先生の表現力に感服ですね。

今作では吃音症の少女が題材となっていますが全ての人にこの内容は少なからず当てはまるのかなと思いました。

 

志乃ちゃんは「うまく喋れないということ」ですが、世の中のヒトは誰しも1つはコンプレックスを持っています。

そして、それに対し自分は他の人よりも過剰に自分を責めてしまいがちです。

 

志乃ちゃんも過剰に自分を責めています、そして自分を嫌っている。

この漫画にはそんなコンプレックスに悩んでいる全ての人に対しての押見修造先生なりの答えが描かれているのかなと思いました。

 

そしてもう1つの意味での「聞こえてないが、聞こえている」は作者の押見修造先生自身のことですね。

先生自身も吃音症に悩まされた人間の1人ですが先生は声として伝えるのが難しいため漫画という媒体を使い思いを伝えています。

 

現に、先生の思いは多くの読者に聞こえていますよね。

ここで私が感じたのは意思伝達の可能性はまだまだあるんだなということでした。

 

声ばかりが意思伝達の手段ではない、そんなことも感じれた作品でした。

これはしょうがいで困っている多くの方に希望を与える作品なんじゃないかと感じました。

 

最後に

はい、今回は「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の感想を書きましたが、本当に色々な方に読んで欲しいなと思いました。思春期でコンプレックスを抱えて悩んでいる方はもちろん、何かに悩んでいる大人の方も光を見つけられる作品かなと思いました。

 

あのイケダハヤトさんも教科書にして良いレベルと大絶賛されていますね。

本当に私も同感です。これは本当に学べるものがたくさんあり感じるものもたくさんあります。若いうちに読めば価値観も変わるのかなと思います。

 

今回、私はほしい物リストからプレゼントとしてこの作品を頂きましたが本当に素晴らしい作品と出会えました。贈ってくれた方、本当にありがとうございました。

 

また私の本棚に大切な作品が増えましたね。

はい、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

ではでは、ぐっばいです。lifeさんでした。

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ABOUTこの記事をかいた人

life

北海道在住のただの漫画好き。読んできた漫画の数はおそらく4桁。 Twitterをやっていますが、7割サイトと関係ない戯言をつぶやいています。 わたしのことをもっと知りたい方はフォローよろしくお願いします。(そんな人いません