手塚治虫『アドルフに告ぐ』は人生で一度は読むべき本当の名作

今回紹介する漫画は誰しも名前くらいは聞いたことあるくらい有名な作品です。

タイトルにある通り『アドルフに告ぐ』という手塚治虫の漫画です。

Twitterでこの漫画について呟いていたところ、小学校の図書館にあった!という人もいたので本当に有名な漫画です。

まあ、正直すごく難しそうな内容かと思いますよね。うん、正直難しいです。

とは言っても中学生くらいであれば全然理解できる内容かと思います。そして読了後に感じたのは「これは漫画が好きでも嫌いでも人生で1回は読むべき作品だな」です。

 

本当に良作でした。イデオロギーとか、人種差別、戦争についてとても深くわかりやすく描かれていました。大人であれば1回は読んでおかないといけない作品、まさにそんな印象でした。

 

1つの作品ですが子供が読むのと大人が読むのでは感じ方が違う作品だなと思ったので私も10年後くらいにもう一度読もうと思います。

 

少し前置きが長くなってしまいましたが、今回はそんな『アドルフに告ぐ』の感想、面白さを伝えるため、記事を書いていこうと思います。

いつもは文章を読み慣れていない人でも読みやすい文章を意識して書いていますが、今回はテーマがテーマなので少し読みづらいかもしれません。

なるべく難しい言葉は解説しながら書いていくので、最後まで読んでくれるとありがたいです。

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これは3人のアドルフの物語

とは言ってもまずはあらすじの紹介からですよね。詳しくは漫画を読んで実際に楽しんでほしいので、ここでは軽く紹介させて頂きます。

 

これはアドルフと呼ばれた3人の男たちの物語である。

彼ら3人はそれぞれ全く違う人生を辿りながら、1本の運命の糸に結ばれていた。

ドイツ領事の息子のアドルフ、ユダヤ人で迫害を受けるアドルフ、そしてアドルフ・ヒットラー。彼らはまるで運命のように巡り合う。そして、最後には何が残るのか、人種とは何か、戦争とは何か、何が正しいのか、何が正義か…

 

第二次世界大戦前後のドイツでの、ナチスの興亡、そして迫害を描いた歴史漫画です。

とは言っても実際の史実とは異なる点もいくつかありますので、これを読んで歴史を勉強!とかそういうものではありません。

 

ストーリーを補足すると、ドイツ領時の息子のアドルフとユダヤ人のアドルフは親友でした。親はもちろん反対します。ですが少年なのでそれを受け入れようとはしません。

そんな時、ドイツ領事の息子のアドルフがアドルフ・ヒットラー・シューレ、いわゆるナチスの幹部を養成するエリート校に入れられてしまいます。

そして、キレイにナチスに染まってしまいます。そのあと久しぶりにユダヤ人のアドルフと再会するが…といった内容です。

 

つまり、人種差別、イデオロギー、正義がテーマになっています。

作品自体は1983年と相当古いですが、今でも多くの人に読み親しまれている殿堂入りの名作です。巻数は種類によって違いますが4、5巻です。

 

はい、それではこの記事のメインテーマは感想ですのであらすじ紹介はここまでとして、ここからは感想や面白さを伝えていこうと思います。

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人種差別のおかしさ、狂った価値観

まず読了後に感じたことが人種差別のおかしさです。

ドイツ人が偉くて、ユダヤ人は劣悪種なんだとナチスは言います。

そして当たり前のように子供のアドルフにもそういった教育をします。

 

子供は純粋です。親がそう言えばそうなのだと信じてしまいます。

そう、気持ち悪いほどまでに。もしドイツ人で「ユダヤ人も同じ人間だ」などと主張する人がいれば捕まえられてしまいます。間違っていると思っていても口には出せません。

 

その結果、ヒットラーの独裁が始まります。周りにはイエスマンしかいないため、さらに差別は加速します。

ついには幹部候補の少年たちにユダヤ人を処刑させるようになります。それがヒットラーに対する、国家に対する忠誠なのです。

 

本当に読んでいて狂っているなと思いました。

現代でも一部地方では人種差別はあります。それを全てなくすことは非常に難しいです。

けど、少しでも多くの人にこの漫画を読んで、そして知ってもらいたいです。

人はみんな人であると。そしてその先にはなにも残らないことを。

 

日本に住んでいればあまり意識することのない人種差別、私も意識していませんでしたが今回この漫画を読み、深く考えさせられました。

ここからは漫画とは逸れ、少し個人的な…いや私自身の考えになりますが、この漫画を読み考えたことです。

 

「なぜ人種差別は発生するのか」

私は考えました。そして思いました。

 

「人種というものが存在するから」

私はいじめが発生する原因は”友達”という言葉があるからだと思います。

友達がいる人がいるからこそいない人がいるんです。

それと同じです。人種というものを意識するからこそ自分の仲間以外を省いてしまうんだと思います。その後にこんな考えも浮かびました。

 

「共通の敵ができた時に集団の結束はより一層強固になる」

自分の中ではこれが1番の理由かと思いました。ヒットラーはドイツという国を一層強固にするため、ユダヤ人という共通の敵を作ったのかと。

 

正直、まだまだ色々なことを考えましたが上手くまとめられる自信がないので、人種差別についての私の考えはここまでとします。

漫画ではこんな私の考えより数十倍深く手塚治虫の考えが繰り広げられています。

感じ方は人それぞれですが、どんな考えの人も一度読んでおいて損のない漫画だと思います。

 

圧倒的なストーリー、展開、構成…!!

次に思ったのがこれ。本当にすごいです。1983年とは思えないほどのストーリー、構成。正直、完璧とも言えるクオリティでした。

 

すごく重いテーマを扱っているにも関わらず、ここまでキレイに締めたのはすごいなと思いました。マンガの神様と言われるのも納得です。

 

人種差別、イデオロギーなど政治的なことへの学習の意欲も高まり、さらに普通に漫画としても楽しく読めます。

ただ、性的描写も多々あるため小学生には見せられない内容かと思いました。

 

昔の漫画ってこういう感じで政治の問題とか戦争とかの時代背景を絡ませた作品が多いですよね。今はあまりなく娯楽といった印象が強くなりましたが、私はどっちにも良さはあると思います。で、この漫画はどちらよりかと言えば前者です。

ただストーリーも半端じゃなく面白かったですけどね。

 

別に手塚治虫だからひいき目で見ているわけではなく、ここ最近読んだ漫画の中では本当に飛び抜けて面白かったです。ストーリーの面ではほんとに完璧でした。

 

読んだことがないなら一度は読んでほしい

何回も言いますが本当に読むべき漫画です。中学生以上の子供から大人まで幅広い年齢層の方に読んでもらいたいです。

漫画ってやっぱり娯楽としての側面が強いので、その人の好みがあるかと思うんですけど、この漫画は違います。

 

好みとかそういう問題じゃないんです。小学生が教科書を読むのと同様に教養として読んでほしいです。確かに絵は古臭くてすごく読みづらいです。

私も10日ほどかけてやっと読了しました。読んでいる間は何度かページをめくるのが億劫になりました。でも読了後は「本当に読んでよかった」ってなりました。

 

読む人によって感じ方が全然違う漫画だと思うので、ぜひ周りの友人や家族に貸して感想を共有してほしいです。

 

「面白い」というよりも「良い作品」でした。

「お金が…」という人はもしかしたら図書館などにあるかもしれないので探してみてください。こんなに人に読んでもらいたい作品は久しぶりなので少し熱くなってしまいました。

 

まとめ

  • 本当に良い作品だった
  • ストーリー、展開、構成が素晴らしい
  • とにかく読んだことがないなら一度は読んでもらいたい

はい、今回は手塚治虫『アドルフに告ぐ』の紹介をしました。

いつもより真面目な書評になりましたが、ほんとに素晴らしい漫画でした。

改めて「漫画には色々な形があるんだなあ」って思いました。

いやぁ。漫画ってええやん。(締め方がわからなかった

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北海道在住のただの漫画好き。読んできた漫画の数はおそらく4桁。 Twitterをやっていますが、7割サイトと関係ない戯言をつぶやいています。 わたしのことをもっと知りたい方はフォローよろしくお願いします。(そんな人いません