そこにあるのは果てしない狂気『ミスミソウ』が素晴らしい漫画なんだけども…

ども!こんにちは、lifeです。今回も漫画を紹介しようと思うんですけど、今回の漫画は少し注意が必要です。どんなことに注意が必要かと言うと…

「かなり精神的にキツくなります。」

まあ、いわゆる鬱漫画に近い感じ(少しそれとも違うんだけど

なので、幸せな物語が読みたくてこのページを開いた人はここで閉じることをおすすめします。

でもね!この『ミスミソウ』って漫画…クッソ面白かった!!

決して良い話ではなかったけど本当に素晴らしい漫画だと思いました。

「お前、いつもそう言ってるだろ」と思うかもしれませんが、今回のは自分の中で90点超えるレベルです。

 

というわけで!今回は押切蓮介先生の『ミスミソウ』のあらすじや私の感想を書いていきたいと思います。極力ネタバレは避けて紹介していくのでご安心ください。では!

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壮絶ないじめ、そこにあるのは果てしない狂気

半年前に父親の仕事の都合で東京から田舎の中学校に転校してきた野咲春花はクラスメイトから壮絶ないじめに遭っていた。春花は親に心配をかけたくないため、卒業までの残り2ヶ月を耐えようとするが、そこにある1件の事件が。

なんと春花へのいじめはヒートアップして遂に家に火を点けるという事態に。

春花が家に帰るとそこは火の海に。そしてそこからは大火傷を負った妹、焼死した両親が。

ショックにより話すことが出来なくなった春花、そんな彼女をいじめたちはさらに追い詰める。そしていじめっ子たちに自殺を強要される中、春花は放火の犯人がいじめっ子たちであること知る。

かくして春花のいじめっ子への復讐は始まるのであった…

あらすじだけでも辛いですね。でも漫画に描かれているいじめはもっと壮絶です。

もういじめの域ではなく、犯罪。登場人物の90%くらいは悪人です。

「でも、どこかにやっぱり救いはあるんでしょう?」と思いますよね。

残念ながら一切救いはありません。それどころかどんどん状況は悪化していきます。

 

本当に私も読んでいて辛かったです、何度も漫画を閉じようとしました。

またストーリーだけではなく、かなりのグロ描写もあるのでご注意ください。

はい、あらすじ紹介はこんな感じ。ここからは読んでみて私が感じたことを書いていこうと思います。

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『ミスミソウ』を読んでみた感想

“普通の人間”の怖さ、そして見え隠れする狂気

まず読了後に思ったのはこれ。『ミスミソウ』では作者のあとがきにある通り”普通の人間”が描かれています。そしてレビューで賛否が分かれるのもここの部分。

私は『ミスミソウ』に登場する人物はすごく人間らしいなと思いました。

 

「こんな可愛い少女を寄ってたかっていじめるのが普通の人間なのか!」と思う人もいるかと思いますが、人間って誰しも狂気がありますよね。

他の人には見せない自分だけの秘密の感情、それは抑圧された感情です。

『ミスミソウ』はその抑圧された自分にスポットを当てた作品なのかなと私は思いました。

 

一見人間離れした狂人に見えますが、それが最も人間らしい姿でした。

本当に人の狂気が感じられる作品で、愛情と殺意のすれ違いなんかもすごく面白かった。

また、ストーリーだけではなく、キャラの表情の描写もとても上手いので面白いくらい心情が伝わってきました。

 

本当に引き込まれる展開、明かされる真実

面白かったなと思ったのはストーリーの展開、そして伏線の回収です。

漫画は単行本だと3巻完結、完全版だと2巻完結と短いんですけど、その中での展開の仕方がすごく良かったです。

メインの復讐劇と並行してキャラ1人1人の過去が明らかになったり、狂気が見え隠れするという感じです。

 

最後まで読者も真実がわからないのでハラハラします。私も次の展開が気になり後半はスラスラ読めたので、すごく作品に引き込まれました。

また、各キャラの過去回が来る時はそのキャラの視点でストーリーが進むので、それも感情移入できて良かったです。主人公だけではなく、いじめっ子たちも闇を抱えています。

それを読んでいる時はやるせない気持ちでいっぱいでした。

 

本当にこういう展開、構成は綺麗だなと思いました。正直、テーマがいじめというだけで低評価がつきがちな作品だと思うんですけど、ここまで評価されるのはやっぱり押切先生の展開、構成の上手さかなと思います。

 

でも世界観に現実感はないなあ

ここが少し微妙だなと感じたところです。

作中では平然と中学生たちが死んでいきますが、全然犯人が捕まらない。本当に警察働いてるのか?ってくらい。

そして、中学生のいじめも残酷すぎ。ここは狂気を見せるという意味もあるのでバランスが難しいと思いますが、もう少し控えめな描写で良かった感はあります。

 

でも、そうするとここまでの狂気っぷりは作品から出なかったのかなあ…と思うと終わらないジレンマですね。笑

ただ、やっぱり違和感はありました。いじめという比較的現実的なテーマなのに、ここで現実感がないと少し変。

 

まあ、それ以上にストーリーが面白すぎたので言うほど気にならなかったんですけど、ここがもう少し工夫されていればさらに良い作品になったのかなと少し思います。

 

切なすぎるラスト、怒涛のたたみ

読了後はしばらく何もする気が起きませんでした(これを書いてるのも実は3日後くらい

それくらい喪失感が半端なかったです。もうね、これ以上の終わり方はないと言えるくらい完璧なラストでした。

まさかのあの人が生きるっていうね、そして多くを語らず読者に想像させるラスト…

いやあ、重さが半端じゃなかった。

 

そしてラストもすごいんですけど、終盤のたたみ方も物凄かったです。

これこそまさに「目が離せない展開」でした。すごいスピード感、そして回想が辛い。

最初から最後まで本当に素晴らしい漫画でした。

 

『ミスミソウ』はこんな人におすすめ!

  • 人間の狂気が見たい人
  • 誰も救われない話に耐えられる人
  • とにかく完成度の高い作品を読みたい人

ジャンプ漫画とかの王道展開が好き!という方は間違えても読まないでください。

でも、ある程度鬱耐性がある人は楽しめると思います。

完成度については私のお墨付きということで。笑

 

はい!ではこんな感じで『ミスミソウ』の紹介を終わりたいと思います。

それでは気になった人は是非読んでみてください!(鬱になっても知らん

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ABOUTこの記事をかいた人

life

北海道在住のただの漫画好き。読んできた漫画の数はおそらく4桁。 Twitterをやっていますが、7割サイトと関係ない戯言をつぶやいています。 わたしのことをもっと知りたい方はフォローよろしくお願いします。(そんな人いません