漫画版「サトラレ」が無料で読める!映画、ドラマに負けずのクオリティでオススメ!

今回ご紹介する漫画は『サトラレ』です。過去に映画化、ドラマ化もされた作品なので何となく知っている、名前と設定くらいは聞いたことある人も多いかと思います。

タイトルにもなっている「サトラレ」は、正式な名称は「先天性R型脳梁変成症」と呼ばれるもので、あらゆる思考が思念波となって周囲に漏れてしまう病気、あるいはその患者を指す言葉です。

サトラレは例外なく天才的な能力を持って生まれてくる存在であり、国益のために国から手篤く保護されています。過去に自身がサトラレであることを苦に自殺した人物がいたため、現在ではサトラレに自分がサトラレだと気づかれないよう周囲を常にエージェントで固め警護しています。

また、サトラレにサトラレだと教える行為は犯罪であり、場合によっては懲役刑もあるほどです。

そんな世界観で自分をサトラレだとは知らない、だけど周りには何を考えているのか筒抜けな人たちや、偶然から自分がサトラレだと知ってしまった人たちに起こる出来事を描いた群像劇が漫画『サトラレ』です。

序盤は超能力ラブコメの変化球かなという感じで始まりますが、ストーリーが進むにつれ異質な存在を社会は受け入れられるのか、自分がサトラレだと気づいてしまった人たちの人生に待っている生きづらさとはといった方向に話が進み、心にズシンとくる内容になっていきます。

lifeさん
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『サトラレ』あらすじ

サトラレと呼ばれる天才たちが何人も登場して代わる代わる主人公を務める本作ですが、シリーズを通して中心的な存在になる人物が存在します。それが第1話で登場した西山幸夫と小松洋子です。

物語開始時点で西山は物理学を専攻する大学院生に過ぎませんが、サトラレの持つ天才性はすでに発揮されており、早くも学会で注目の的になっています。そんな彼を同じ学科の院生に扮して敬語するのが小松です。

西山の性格を分析したサトラレ対策委員会が「異性として興味を持ちえず、友人として不快感を持たれない女性」を探した結果、対象者中トップの適性を示したのが彼女でした。

サトラレも年ごろになれば恋をします。西山が好きなのは同じ大学の英文科に通う川上めぐみ。

はっきり好意を伝えられない西山ですが、そう思っているのは彼だけで周りには筒抜け。川上はダメだと思いつつ思念波に反応して身を隠したりします。

西山を避けるような態度を見せる川上ですが、人間としては天才的な頭脳を持ちながら奢らず、謙虚で真面目な西山を尊敬しています。しかし、それと付き合えるかどうかはまったく別な話で、もしサトラレと付き合ったら恋人同士しか知らない秘密のやり取りも周囲に筒抜けになってしまう。

硝子張りの部屋でみんなに見られながら生活するようなプライバシーのなさ。そんな生活に耐えられないと悩む川上。

付き合えないならハッキリ振ってやってくれと言う小松に、川上は西山が行動で明確に好意を示してくれないから、自分もハッキリした態度が取れないと返します。

それを受けてサトラレ対策委員会では、川上に偽の恋人を用意し、西山に彼女のことをあきらめさせようとします。天才の頭脳が研究ではなく、恋煩いに向かっているのを国家的な損失と偉い人は嘆いているのです。

理屈の上では正しいと理解しながらも小松は受け入れがたいものを感じます。誰かを好きになって告白して失恋する。そして、失恋の痛手から立ち上がり、また誰かを好きになる。

そうしたプロセスを経ることで人間は成長しながら前に進むのに、そこへ誰かが手を加えて操作してもいいのかと異議を唱えます。

役人の態度として見るなら小松の反抗は褒められたものではありません。しかし誰よりも西山を近くで見てきた彼女だからこそ、頭脳だけではなく生身の人間として彼を見て欲しいという叫びでもありました。

週末に西山、小松、川上、川上の偽彼氏で出かけることになった4人。川上に恋人がいたと知りショックを受けた西山は打ちひしがれてしまいます。

作戦成功かと思った矢先に4人はトラブルに巻き込まれます。このトラブルにより計画は中止されますが、西山は「小松って笑うとかわいいじゃん」と好意を持ちます。

これ以後『サトラレ』の物語は、政府のエージェントとして多くのサトラレと接触しながら、サトラレと付き合う難しさに悩みながらも西山と仲を深めていく小松の視点で語られることが多くなります。

恋人期間を経てふたりは結婚し、やがて子供も生まれますが、そのたびにサトラレであることの困難が浮上します。

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『サトラレ』感想と見どころ

あらすじでは西山と小松の出会いに絞って紹介しましたが、本作では多くのサトラレが登場します。序盤に登場して最終回まで重要な役割を果たす人物もおり、彼らは物語の随所で小松やほかのサトラレに大きな影響を与えます。

「寂しいけど人に会うのは怖い」白木重文

日本で二番目に見つかったサトラレです。当時はまだ保護法も対策委員会も整備されておらず、白木は自分がサトラレであること、考えていることが周囲に筒抜けであることを突きつけられながら生活していました。

その経験からサトラレ保護法の立案に参加し、現在は周囲に人がいない南の孤島で静かに暮らしています。

インターネットを通じた株の売買で利益を上げており生活には不自由していない様子ですが、島で誰とも接しない生活に深い孤独を抱えています。

サトラレの西山と付き合うことに迷いのあった小松は、対策委員会から島の存在を聞きふたりで訪れます。

到着早々に西山から引き離された小松は白木と1対1で話します。

白木の話を聞いた小松は彼に聞きます。「寂しくはないのか」と。それに対して白木は「寂しい」と素直に答えます。

人は一人では生きられないからね

しかし続けて「やはりそれでも人と会うのは怖い」と手の震えを抑えながら言います。

そこへ姿が見えなくなった小松を探し、島を駆けずり回る西山の思念波が届きます。サトラレ同士が顔を合わせれば、互いに相手がサトラレだと伝わってしまうため、白木はその場を離れることになります。できることなら明日も会って欲しいと言い残して。

次の日に小松は白木の家を訪れますが彼の姿はなく、テーブルの上にはテレビ電話とワインだけが置いてあります。

他愛もない話を饒舌に語りながら、次第に白木は本音を吐露し始めます。同じサトラレとして西山にシンパシーを感じ、小松との仲がうまくいって欲しいと願いながら、一方では「いくら出せば君を抱けるか」考えている、と。

「けれど君に会えば私はきっと……必死になってその思いを取り繕い隠そうとするだろう。そして必死になればなるほどサトラレだから、それはみじめで滑稽だ」

「だから会えない。けれど……会いたい。一人ぼっちは本当ーにさみしいから」

そう言って精いっぱいの笑顔を見せる白木になにも言えず、西山を連れ小松は急いで島を離れます。彼女が見せた最大限の誠意に感謝しながら白木はふたりが乗った船を見送るのでした。

このあとも白木は要所、要所で登場し準レギュラー級の働きを見せます。最終回付近では小松のために金融の知識を使って大活躍します。

「もし自分がサトラレだったら」という視点で読んだ場合、ある意味では男性が最も演じたい役回りは白木かもしれません。

サトラレと職業選択の自由

映画版やドラマ版では限られた時間で物語を描ききることが求められます。なおかつ当時は原作が未完だったため、序盤までの展開でオリジナル脚本を用意する必要がありました。

そこで制作陣は映画、ドラマの中心人物を西山から里見健一に変更しています。

この里見というキャラクターはサトラレでありながら医者になった男です。天才的な能力を持つサトラレたちですが、その特異性により向かない職業がいくつかあります。警察や弁護士など守秘義務の発生する仕事です。

医者もそのうちのひとつでしたが、里見は幼少期に危ないところを救われた経緯から、「サトラレに向かない職業」と言われる医師を志します。

日本では憲法第22条に「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」と記してありますが、サトラレは安全の確保と引き換えに自由権を一部制限されている状態にあると言えます。

最終回まで読むとシリーズを通した主人公は間違いなく小松と西山なんですが、序盤だけのインパクトと話の作りやすさで言えば、確かに「サトラレでありながら医者になった」里見のほうが主人公に向いてますね。

医療の分野でもサトラレの天才性は存分に発揮されます。若手医師でありながら、すでに手術の腕は指導医が「俺を超えている」と認めるほどです。しかしながら、病状が本人だけではなく部外者にまで筒抜けになってしまうサトラレでは、重症患者を任せることはできません。

「筒抜けになるのとインフォームドコンセントを一緒にしたらいかん。たとえばだ。重病の小さな子供に、いきなり『君はあと何年の命です』なんて言うワケないだろう!」

里見は手術の腕なら自分のほうが上なのに、同期は難手術を任され俺はいつまで経っても盲腸かよと不満を溜め込み、指導医は臨床の場から研究職に移れと勧めます。

里見初登場回は前半にサトラレが医師に向かないこと、それでも現場の医者にこだわりたい里見と優れた頭脳を研究に活かして欲しい周囲のズレっぷりを丹念に描きます。

それが祖母の身体にガンが見つかり、里見が手術する後半の展開に生きてきます。

祖母に簡単な手術だからと告げる里見。しかし、彼の思念波は正しい病状を伝えてしまいます。自分が死ぬかもしれないことより、医師として立派に成長した里見の姿に涙する祖母が印象的です。

結果として祖母のガン発見は手遅れでした。里見の腕を持ってしても広範囲に転移したガンすべてを取り除くことはできず、里見は「手術は成功した」と祖母に嘘の報告をしながら屋上でひとり静かに泣きます。

唯一の肉親だった祖母との別れを経験した里見ですが、医師としてひとりでも多くの患者を救う情熱は失わず、むしろ以前にも増して仕事に精を出します。

そんな彼の評判を聞きつけ、病院には「執刀医がサトラレでも構わない」という患者が集まってくるようになりました。

この里見も白木と同じようにシリーズを通して物語に関わってきます。

作中でサトラレ同士が接触するとどうなるか最初に示したのは里見ですし、サトラレに嫌悪感を持ち、人間とは認めないと言っていた医師に心変わりさせたのも里見です。

このほかにも本作では将棋のプロ棋士を目指す女子高生、強い悪意を含んだ思念波と天才的な頭脳で殺人を犯す男などのサトラレが登場します。

『サトラレ』と合わせて読みたい漫画

『サトラレ〜嘘つきたちの憂鬱〜』伊鳴優子(作画) 佐藤マコト(原作)

『サトラレ』の正統な続編です。『サトラレ』は1999年から2005年まで連載されたあと、中断期間を挟んで再び2005年途中から2006年途中まで続編『サトラレneo』が連載されました。

『neo』は『サトラレ』の15年後を舞台に、西山と小松の娘・光を中心人物に「サトラレがサトラレだと自覚した後」の物語を展開しましたが、残念ながら未完のまま止まっています。

10年以上シリーズに動きがないので続きはないのかなと思っていたところ、なんと2018年5月からコミックDAYZにて『サトラレ〜嘘つきたちの憂鬱〜』が始まりました。

サトラレの女子高生・海崎千景を主人公に、作画やキャラクターを一新してより現代っぽい物語になっています。

『neo』は15年後を舞台にしていましたが、あくまでも2005年の時点から予測した15年後の日本が舞台であり、その時点で思い描いた未来像と現実の2018年には当然ながらズレがあります。

『嘘つきたちの憂鬱』では、高校生の千景を身近で警護するため、未成年のエージェントたちが同級生として学校に潜入する設定になっています。

また、思ったことを何でもSNSにアップしてしまう現代社会を反映して、千景といざこざを起こした生徒が「うちの学校のサトラレ態度悪くてムカつく」と書き込もうとしたのを止める描写もあります。

スマートフォンの登場とSNSの普及は、原作の時代にはなかった要素で警護を難しくしますね。

『妄想テレパシー』NOBEL

こちらは相手の考えていることが分かってしまう女子高生と、彼女に恋するポーカーフェイス男子の恋模様を描いた漫画です。

クラスの人気者・戸田くんはサッカー部に所属する顔良し頭良しな男子。常に表情を変えずクールなキャラとして周りには認知されていますが、頭の中は同級生の中野さんに対する好意とエッチな妄想で一杯です。

一方の中野さんは人の考えていることが分かるエスパー。戸田くんが無表情の裏で自分に向けている感情に日々悶々としながら、どうすることもできず目立たないよう過ごしています。

相手の考えていることが分かるゆえに、その声から逃れるように人との接触を避けてきた中野さんですが、戸田くんとの出会いを通じて交友関係が広がり、自分の考えていることを声や行動に出す重要性を学んでいきます。

焦れったい恋模様と少しずつ成長していく登場人物たちの歩みから目が離せません。

最後に

映画やドラマで描かれたのは『サトラレ』全体からすると、本当に序盤のエピソードを人情話風に味付けしたものです。

原作ではサトラレの存在を「人間とは別の種」と断言し、事故でサトラレ特有の思念波と天才的な頭脳を失った事例を基に、脳外科手術によってサトラレを「普通の人間」にしようとする医師が登場します。

彼は実験に必要なサトラレの死体を手に入れるため、サトラレを自殺に追い込もうとするなど非道な手段も用います。

この医師が物語を通じてサトラレたちに関わっていく様子が緊張感を与えています。

原作は知らないけど映画やドラマを見た記憶があるという人こそ、改めて全編通して読むと中盤以降の展開に「そんな話だったの!」と驚くかもしれません。

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